こんにちは おやすみなさい(キャンパス・ライフpt.3 青春はいちどだけ)
「はやいもので、僕も気づいたら大学3年生になっていた。そして、気づいたら留学していた。なんて言ったら大袈裟かもしれないが、留学までの1年間は本当にあっと言う間で、また、留学してからの毎日は瞬く間に過ぎていこうとしている。これらの日々を記憶の片隅に埋めてしまう前に、この話を認めようと思う。
(平成10年2月)
「はやいもので、僕も気づいたら大学3年生になっていた。そして、気づいたら留学していた。なんて言ったら大袈裟かもしれないが、留学までの1年間は本当にあっと言う間で、また、留学してからの毎日は瞬く間に過ぎていこうとしている。これらの日々を記憶の片隅に埋めてしまう前に、この話を認めようと思う。
(平成10年2月)
第0話:小さな頃から 「幼き日の夢より、自らの力で手に入れた現実の方が素晴らしいに決まっている。」 馳 星周(作家) 恐らくは他の大学と同じように、上智大学には交換留学制度というものがある。海外の提携先の大学に留学生を派…
第1話:だってそうじゃない!? 「彼と敵対するつもりはない。ただ友情もなければ、尊敬もしていない。」 ジャンカルロ・フィジケラ(イタリア人) 留学が決まったことで、僕が代表を務めていたサークルでも微妙な変化が起こりつつあ…
第2話:エトランゼ 「自ら醜聞を喧伝することで相手の男を引きずり下ろして得られるものが、たとえその内面に限られたものだろうと、果たしていったい何なのか、相手の男の成功で実は増幅された女の孤独ということなのか。物書きの私に…
第2話:エトランゼ 「年をとると、時に自分の力ではどうしようもないこともあるということを悟るものだよ。」 スティーブ・ジョブス(アメリカ人) ベルギーは、知られているようでその国情はあまり知られていないのではないだろうか…
第4話:日曜はダメよ 「私はフランス人なのよ。気難しいなんて当たり前じゃないの。」 ソフィ・マルソー(フランス人) 日本にいた頃、ベルギーに行くんですよと知り合いに告げたら、 「あら、水野君ベルギー語喋れるの?」と訊かれ…
第5話:二人は恋人 「女はやさしい。とくに、かよわいもの、弱者にやさしい。正確に言えば、自分の目から見て弱者だと思われる者に対してやさしい。そしてその弱者を身体を張ってでも徹底的に保護しようとする。もちろん女は謙虚にも、…